共同通信社がこのほど発表した記事によると、ベトナムとマレーシアは米国市場進出が目標であるため、米国のTPP参加を非常に重視してきたという。ロイター社の報道では、メキシコのグアハルド経済相はこのほど、「日本がリーダーシップを発揮すれば……メキシコなど他の参加国は米国抜きでTPPを発効させることのメリットとデメリットを評価することが可能だ」と発言した。
またTPPをめぐり、米国を除く11ヶ国はこれからすりあわせや交渉のプロセスをたどる可能性がある。呂室長は、「このうち、ベトナムをはじめとする数各国はASEANが主導する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の参加国でもある。こうした国々は左右をよく見比べて、どちらからも利益を得ようと考えて動く」と指摘する。
メキシコとカナダは現在、米国との北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉でより差し迫った状況にあり、TPPを継続推進しても両国の積極的な反応は得られない可能性がある。
「人民網日本語版」2017年4月25日