「私が『一帯一路』構想を提起した狙いは、沿線の各国と中国の発展のチャンスを分かち合い、共同的な繁栄を実現することにある」。「『一帯一路』イニシアチブは中国が発信地だが、成果は世界に及ぶ」。「『一帯一路』建設は世界の人々により大きな幸福をもたらす」―――。習近平主席の一連の重要演説は、古代シルクロードに新たな時代の息吹を吹き込み、「一帯一路」を体現する。すなわち、互恵協力による人類運命共同体の構築を現実のものとする。
「一帯一路」は開放と包摂の新たな理念を掲げ、世界の多極化、経済のグローバル化、文化の多様化、社会の情報化という大きな潮流に順応する。世界は複雑に大きく変化しつつあり、世界金融危機の影響が顕在化している。世界経済の回復は緩慢で、発展情勢は両極化している。国際的な投資貿易構造と多国間の投資貿易規則は大きな調整局面にある。習近平主席が提唱する「一帯一路」構想には、開放と協力、調和と包摂を堅持し、それぞれの国と地域、国際的な組織が参画できる。包摂的で大きな発展プラットフォームを提供し、沿線各国の経済発展と地域経済の協力促進につながる。また、異文化交流と相互理解、世界平和の発展を促し、世界の人々に幸福をもたらす偉大な事業だ。
「一帯一路」は、互恵協力の新たなモデルを模索する。政治的相互信頼、経済融合、文化包摂の利益共同体、運命共同体であり、責任共同体だ。「一帯一路」は、各国が共に協議し、共に建設、発展の成果を分かち合う。平等の原則に従い、相互利益を追求する。利益の一致点と協力の最大公約数を探り、各方面の知恵と創意を体現する――。「一帯一路」構想はこうして提起され、広く熱烈な反響を呼んだ。アジアインフラ投資銀行(AIIB)の開業と運営、シルクロード基金の創設に伴い、重大プロジェクトが実行に移されている。志を同じくし、相互信頼と友好に基づく、活力に満ちた「友人の輪」がますます大きくなっている。人類運命共同体の新たなプラットフォームの上で、共に試練に立ち向かい、共に発展を目指す。