2011年に第1便が重慶市を出発してから現在までに、中国と欧州を結ぶ貨物列車「中欧班列」は、運行本数が累計3600本を超えた。数字を並べれば、中欧班列の急速な発展が説明できる。1本目から500本目までにかかった年月は4年、501本目から1000本目までは7カ月余り、1001本目から2000本目までは8カ月余り、2001本目から3000本目まではわずか5カ月余りだった。
中欧班列の発展が加速した背景には、「一帯一路」建設の全面的な配置があり、「シルクロード経済ベルト」共同建設の実質的な進展がある。
合理的な配置とスムーズな連絡輸送。中欧班列は、鉄道インフラの相互接続を支えに東とのつながりを強化し、西への開放を拡大した。空間分布の最適化を通じて、ターミナル中継点を合理的に配置し、国内と世界の2種類の資源、2つの市場を十分に利用することで、安全・高効率・敏捷な国際連絡輸送回廊をつくった。
相互接続と貿易優先。中欧班列は、新たな物流ルートを開通し、海運、空運以外の第三の選択肢を市場に提供した。中国の関連地域に新たな発展のチャンスをもたらし、企業誘致と資本導入の良好な環境の創造や内陸都市の開放推進につながった。浙江省の義烏から出発する中欧班列は、長江デルタ地区を欧州各国とつなぐ重要な物流ルートの一つで、列車の運行が常態化するのに伴って、長江デルタ地区全体の市場貨物資源を次第に取り込み、浙江省の対欧州貿易の利便化を確実なものとした。