相互接続と文化連帯。列車の往復では、貨物だけでなく、文化・風習や風土・人情も運ばれる。中欧班列<武漢>は今年2月初め、フランスのリヨンを出発し、ドイツのデュイスブルクを経て、ユーラシア大陸の1万キロ以上を横断し、世界的に著名なフランスの赤ワインや化粧品などの製品を武漢市民の日常生活に運び込んだ。武漢市とフランスは今年、「中国茶とフランス酒の巡り合い」というイベントの開催を計画しており、中欧班列は武漢市とフランスの距離をさらに近づけている。
中欧班列で働く人にとって、英語やロシア語の学習が仕事をする上での新たな挑戦となっている。阿拉山口駅の貨物輸送工房国外ディスパッチャーを務める崔建江氏は、カザフスタンのドスティク駅で25年間働く、ウルムチ鉄路局で国外在住勤務期間が最も長い作業員だ。中東専門学校を卒業しただけの彼は、余暇の時間を利用してロシア語を学び、会話レベルを交流に支障の無い程度まで向上させた。崔建江氏が街へ買い物に出かけると、カザフスタンの子どもたちが彼に積極的に声をかけてくる。
2100年余り前に張騫が西域に使いを出して古代シルクロードを開拓。今では、レールによって中国と欧州の互恵・ウインウインの道が敷設され、古代シルクロードに新たな活気と活力を与えた。中欧班列は、「中国製造」を運び、さらに中国のチャンスも運ぶ。国際市場を掘り起こし、世界のまなざしを持ち帰った。今後、さらに多くの中欧班列が「一帯一路」の上を駆け回り、新時代の「鉄のシルクロード」を敷設するだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月11日