1.習主席が語った「三つの力」
中国外文局副局長 方正輝
習近平国家主席はフォーラムの挨拶で、歴史と現実、ビジョンと行動、精神と物質などの多次元にわたり含蓄に富んだ言葉を述べて、人々を鼓舞し、力を与えた。
習主席の講話はわれわれに信念の力の存在を知らしめた。シルクロード精神とは沸き立つ信念の拠り所である。先達は大波を乗り越え海原を突破し、山道を切り開き砂漠を踏破し、一歩ずつ歩みを進めた。われわれは4年間、「一帯一路」建設を着実に推し進め、一つずつ成果を挙げ、平和の道、繁栄の道、開放の道、革新の道、文明の道を切り開く決意という不変的な信念を持ったのである。歴史と現実はわれわれに共通の信念が共通のビジョンを構築し、共通の力を集めることを語った。
習主席の講話は「一帯一路」建設における文化の力を強調した。文化とは人類同士が互いに出会い、知り合い、共感を呼ぶ接合力である。各国の文化には違いがあるが、それは障害にはならない。例えば、見上げても先の見えない林立した大木は、風が吹けば枝がこすれあって葉が互いにさざめきあい、地下では根が互いにつながっている。古代、異民族から伝わった胡琴が中国人の心の声を奏で、古代、異国から伝わった胡椒が中華料理の味わいを増すのと一緒である。シルクロードという沿線諸国の文化交流の大運河は、歴史を受け負い、現代の人類が渇望する交流の夢を乗せている。これこそわれわれが推し進める「一帯一路」建設の強大な力である。
習主席の講話は中国が大国のイメージと責任を負う力を明らかに示した。自ら実践して手本を示す責任を負うことは強大な影響力を放つ。中国は「一帯一路」イニシアチブを提唱して以来、政策面の意思疎通、インフラの連結、貿易の円滑化、資金の融通、民心の意思疎通の分野で大きな働きをした。習主席が挨拶の中で「一帯一路」建設計画を新たに支持することを提示したことは、沿線諸国と国際社会が「一帯一路」を信頼する心をさらに強め、中国が理念を実践に移してビジョンを行動に変えて責任を負う大国のイメージをさらにはっきりさせた。