「一帯一路」国際協力サミットフォーラム開幕式における習近平国家主席の講演をどう読み解くか?

「一帯一路」国際協力サミットフォーラム開幕式における習近平国家主席の講演をどう読み解くか?。

タグ: 一帯一路

発信時間: 2017-05-15 09:33:24 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

2.「一帯一路」フォーラムにおける習近平主席のスピーチから思う

東日本国際大学客員教授 西園寺一晃

習主席のスピーチを見て、新しいタイプの大国の自信と責任感と夢を感じた。人類の歴史上、様々なタイプの大国、強国が出現した。共通点は強力な軍事力と経済力で覇権主義を行ったことである。習主席のスピーチ通りに中国が関係各国と協力し一帯一路構想を推進するなら、覇権主義を行わず、世界の平和と繁栄に責任を持ち、そのために全力を尽くすという新しいタイプの大国、強国が地球上に出現することになる。人類の歴史にとって画期的なことである。

アジアと欧州を結び、沿線・沿海国のインフラ整備を支援することは、経済面から格差を是正し、繁栄を分かち合うことにつながる。しかし習主席のスピーチから、一帯一路の意義は単に経済面に留まらないことがわかる。全ての沿線・沿海国が経済だけではなく、安全保障、環境、エネルギーなど多面的に協力する可能性が無限に広がる。さらに各国、各民族の文化を尊重し、互いに学び合い、相互理解を深めることがもう一つの大きな目的である。これは一種の平和実現プロジェクトと言える。これこそ各国にとって最大のウインウインである。現実の世界は紛争が絶えず、利己主義、閉鎖主義が横行しているが、大きな原因は貧困、経済的格差の拡大である。一帯一路構想はこのような現状を打破し、平和共存、友好協力、共同繁栄の可能性を示している。新シルクロードが平和と繁栄の道になることを期待する。

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