メタンハイドレート、実用化までの道は遠い

メタンハイドレート、実用化までの道は遠い。 しかし中国の経済モデルチェンジ、エネルギーアップグレード、大気品質改善の重責を、メタンハイドレートの短期間内の実用化に担わせるのは、恐らく困難だろう…

タグ: メタンハイドレート 採掘 化石 エネルギー 価格

発信時間: 2017-05-22 17:06:32 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

最後にメタンハイドレートが中国のエネルギー構造改善における重責を担うためには、既存のエネルギーシステムと社会・経済システムの大幅な調整が必要になる。わが国の

経済・社会システムは依然として、従来の石炭依存による発展をベースとしている。高炭素インフラを中心とするエネルギーシステム、高炭素を強く支え強化し続ける各種エネルギー市場制度、経済的利益により新エネよりも安価な化石エネルギーを選ぶエネルギー使用部門と個人により、化石エネルギーシステムは中国の経済・社会に深く根ざしている。新エネと再生可能エネルギーが中国のエネルギー構造に占める割合は上昇が緩慢で、化石エネルギーの代替を果たす上で強い抵抗が存在する。

これらの3点を見ると、メタンハイドレートを短期間内に大規模開発し、わが国の社会・経済システムに進出させるのは非現実的だ。少なくとも、中国が2020年に全面的に小康社会を建設する際に、大気を含む環境品質の全体的な改善という目標を実現する上で、メタンハイドレートがどれほど大きな効果を発揮するかについては冷静に考えるべきだ。今後20年間で、中国の経済モデルチェンジ・アップグレード、エネルギー構造及び大気品質の改善を実現するためには、エネルギーの需要を抑制し、エネルギー供給を改善するという2つの基本方針に従わなければならない。まずエネルギー消費革命を推進し、非合理的なエネルギー消費の成長を抑制する。次にエネルギー供給革命を推進し、エネルギー構造のクリーンなモデルチェンジをけん引する。(筆者:復旦大学環境科学・工学系ポスドク、教授)

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年5月22日

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