ドイツ貿易・投資振興機関は先ごろ、「2016年海外の対独投資レポート」を発表した。中国のグリーンフィールド投資が281件と、対独投資プロジェクトが3年連続で最多の投資国となった。ドイツ貿易・投資振興機関のベンノ・ブンゼCEOは、グローバル化が停滞するなか「中国の投資が新たな流れを作っている。世界発展や国際協力を推進する条件を作り出している。我々は中国からの投資を歓迎する」と述べる。
様々な分野に広がるプロジェクト 少なくとも3900人の雇用を創出 レポートによると、昨年、ドイツでは海外から1944件のグリーンフィールド投資プロジェクト(買収や合併を含まず)が行われた。中国からの投資が第1位で、以下アメリカ(242件)、スイス(194件)、イギリス、オランダと続く。40%以上の投資プロジェクトはEU諸国からのものである。中国の投資によって少なくとも3900人の雇用機会を創出することになるが、これは中国がドイツで創出する年間雇用数記録を更新するものでもある。
全ての投資国の中で、中国が3年連続で投資プロジェクト数1位となった。2014年と比較して48%の増加となっている。多くの中国企業がドイツへの投資を通じ、自らのブランド力と技術力を向上させている。