中米合弁プロジェクト、鉄鋼業のモデル転換と高度化を促進

中米合弁プロジェクト、鉄鋼業のモデル転換と高度化を促進。

タグ: 中国鉄鋼業

発信時間: 2017-05-26 16:54:41 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

◆鉄鋼企業は二重の収益が獲得可能に

高付加価値の材料への変換のほかにも、鉱滓の再利用には省エネ排出削減効果がある。コロンビア大学の技術では、溶融スラグの冷却時に発生する余熱を利用して、鉱滓処理時に消費されるエネルギーとコストを相殺することができる。また、鉱滓の利用過程で工場から排出される二酸化炭素を捕獲する必要があるため、省エネ排出削減にもプラスとなる。

「外部から見れば、二酸化炭素など温室効果ガスの削減は、国際社会に対して中国が約束した事だ。鉄鋼国有大手企業として包頭鋼鉄は省エネ排出削減の方面で責任逃れは許されない。企業の観点から言えば、包頭鋼鉄は中国西部の北側に位置し、周辺地域の経済は発達していると言い難い。市場の需要も限られ、長期に渡り鉱滓の再利用への道は決して平坦なものではなかった。包頭鋼鉄は廃棄物を如何にして宝に変えるかが喫緊の課題となっている」と、包頭鋼鉄集団有限公司の魏栓師・会長がインタビューで語った。

魏会長は、「中国の鉄鋼企業は生産能力過剰問題に直面しているうえ、環境保護の社会的責任を負っている」と指摘。供給側の構造改革推進を背景に、伝統的な鉄鋼企業が如何にしてモデル転換と高度化を進めるか、如何にして「サプライヤー」から「サービスプロバイダー」に転身するか、製品の生産・使用の全過程に関わるサービスを如何に提供するかが非常に重要となる。魏会長は、「中米グリーン・パートナー・プログラム」の協力プロジェクトの一環として、コロンビア大学と包頭鋼鉄の協力は、企業の経済的利益と社会的利益の統合につながるとみている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月26日

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