中国の半導体大手「中星微電子」(Vimicro)は今年3月、ポストドクターワークステーション企業分ステーションの設立認可を獲得した。これは横琴新区内で認可を獲得した最新のポストドクター科学研究ワーク分ステーションとなった。
中星微集団の周文博・総経理は、「ポストドクターワーク分ステーションの認可獲得は中星微電子にとって、さらなる研究を目指す国内外のトップ人才を引きつけ、独自の知的財産権を持つ人才プールを育てるのに重要な意義を持っている」と語った。
「我々はすでに、中山大学や華南理工大学、海外の大学などと交渉し、人才の共同育成の計画とさらなる研究を目指す博士人才の誘致をはかっている」
2014年年末、周文博氏と中星微電子はともに横琴にやって来た。
「全体的に見て、横琴は我々の企業に対して大きな支援を提供してくれている。オフィス用地や人才の移住、人才の子女の入学などの面で、多くの直接的な支援が提供されている」。周文博氏によると、土地資源が大きく限られた状况の下、横琴新区は、中星微電子のために横琴二橋付近に100ムー(約6万7千平方メートル)の土地を確保した。中星微電子はこの土地を利用し、研究開発や生活、レジャーなどの多くの機能を一体化した本部基地を横琴に建設した。
横琴新区は2015年10月、ポストドクター科学研究ワークステーションの設立認可を獲得し、これは、自由貿易区に設立された全国初のポストドクターワークステーションとなった。一年余りの発展を経て、横琴は現在、「1+5+2」のポストドクターワークステーション体系を形成している。地域性ワークステーションが1カ所、企業分ステーションが5カ所、革新実験基地が2カ所で、在籍中のポストドクター人員は4人である。
中星微電子企業分ステーションは、企業分ステーション5カ所のうちの一つとなる。
知識面での強大なエンジンをめぐっては、明るいニュースが続々と舞い込んでいる。横琴新区は今年3月1日、全国ポストドクター管理委員会弁公室の認可を受け、ポストドクター独自に人員を募集・育成できるようになり、全国の自由貿易区で初めて、独自の人員募集資格を持ったポストドクター科学研究ワークステーションとなった。これは中星微電子のポストドクター企業分ステーションも、独自に人材を募集する資格を備えたことを意味する。
「ポストドクター科学研究ワーク分ステーションの条件を拠り所として、我が社は、本部基地だけでなく、研究開発の重心も横琴に置くことになる。横琴の研究開発チームは千人、2千人に達する可能性もある」と周文博氏は記者に語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月9日