昨年の住宅価格値上がり局面において、北京・天津に隣接する環北京エリアの値上がりが目立った。一部の人気スポットでは倍になったところもあり、同エリアはまさに飛ぶ鳥を落とす勢いの投資地であった。しかしその後環北京エリアは厳しい住宅購入制限政策を相次いで打ち出している。特に今年6月初め、廊坊市は従来の制限政策を踏まえた上で、当地の戸籍を持たない住民に対し、3年以上の社会保障・納税の実績条件を加えた。また当地の住民も3軒目の住宅の取得が制限された。こうした抜本的な政策が住宅投資ブームに冷水を浴びせかけた。この結果、同エリアの一部の都市では価格が緩み、セット販売や高プレミアムなどの問題も解消に向かっている。
【外地投資家を排除】
近年、北京市通州区副都心計画、新空港建設、北京地下鉄の廊坊延伸、交通一体化の加速推進、北京の産業移転、「北京戸籍を持たない北京住民」の環北京エリアでの住宅取得ニーズの高まり――こうした一連のプラス要因の下、廊坊で住宅価格が急騰。同市「北三県」や燕郊などでは1平米3万人民元を超えた。