(4)対外貿易安定成長政策が奏功。
「上半期より、中国は『一帯一路』建設を強力に推進し、市場開放と貿易促進に注力してきたが、これが中国の対外貿易に複数のメリットをもたらした」。劉英奎・主任は、「対外貿易安定成長政策が奏功し、上半期の輸出入が安定の中で改善に向かうことを大きく後押しした」との見方を示した。
(5)比較対象となる前年同期の数字が低かった。
2016年上半期は、近年で中国の対外貿易が最も冷え込んだ時期だった。輸出入総額は10兆9900億元と、2011年上半期以来の最低水準だった。これが比較対象となったため、17年上半期は前年同期比で大きな伸びとなった。
目覚ましい伸び率に加えて、中国の貿易構造、質と効果にも喜ばしい変化が現れた。
上半期の貿易統計によると、中国の貿易総額に占める一般貿易の割合は56.7%と、前年同期より0.4ポイント拡大、貿易方式は一段と合理的になりつつある。これとともに、輸出入市場は多元化に向かっている。欧米日など伝統的な市場のほかに、ロシア、パキスタン、ポーランド、バングラデシュなど「一帯一路」沿線国の伸びが鮮明で、潜在力が大きい。
「供給側の構造改革の深化推進で、中国の産業構造の調整は成果が見え始め、対外貿易で優位性のある製品が現れた」。劉英奎・主任は、17年上半期は一部の高付加価値の機械・電気製品と設備製造製品の輸出が良好な伸びを維持したと指摘。自動車の輸出は32.5%、船舶は25.1%、モーター・エンジンは6.5%、医療機器は12.7%、ドローンは93.4%増加し、競争力は強まりつつあるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月14日