新チャンス:革新に取り組まなければ活路なし
革新と創造、新たな原動力の育成・発展には、従来の原動力が力を失ったためという受動的な理由もあるが、新しいチャンスを模索しようとする積極的な動きもある。
亨通集団の銭建林執行総裁は感慨深げに「転向しなければ活路はなく、転向が遅れれば時代に遅れる。江蘇省には以前、100社以上の通信ケーブル企業があった。光ケーブルに代替されると多くの企業が倒産し、その中には規模の大きな企業も含まれた。生き抜くためには、業界の最先端を見据え、早めに転向することだ」と話した。
光ファイバーから光ファイバー母材、さらには先ほど試験に成功した水深5000メートル海底光ケーブルに至るまで、亨通集団が自主開発した多くの製品は先進国の独占を打破し、「追随者」から「先頭集団」への飛躍を実現した。収益が拡大し、企業の持続的な革新を奨励している。次世代光ファイバー母材の生産ラインの敷地面積は1万平方メートル未満で、従業員数も30人のみだが、1年の生産高は十数億元にのぼる。銭氏は「これは荒削りな発展の時代には想像もできなかったことだ」と話した。
革新がチャンスをもたらし、収益が自信を深める。中国東北地区の旧工業地帯で、多くの国有企業がモデルチェンジの大きな一歩を踏み出し、新たな成長の道を歩み始めた。
吉林化繊集団の上半期の生産高は前年同期比55.7%増の49億8900万元、売上は29.5%増の40億2800万元に達し、ファイバー輸出額は1.5倍増となった。
吉林化繊集団の劉宏偉党委書記によると、ステープルファイバーの一般的な商品は世界でも国内でも生産能力が余っているが、機能性・高性能製品の生産能力は大きく不足している。質向上と品種追加による伝統的なステープルファイバーのアップグレードという、市場の需要に基づくモデルチェンジは大きな効果を発揮できる。第1四半期に輸出されたステープルファイバーは、国際高級市場の4割以上のシェアを占めた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年7月13日