新たな課題:池の水を底からかき混ぜるためには?
中国経済の源に、再び水が注がれたことは間違いない。しかし池の水を底からかき混ぜ活性化させるためには、さらなる取り組みが必要だ。
発展改革委員会マクロ経済研究院の馬暁河副院長は「上半期の経済成長には積極的な変化が多かったが、全体的に見ると良好な原動力が依然として不足しており、新旧原動力の結合の任務もまだ終わっていない。下半期は構造調整、原動力の切り替えにさらに取り組み、経済構造調整及び発展の質・効果向上に注力する必要がある」と指摘した。
新旧原動力の切り替えの推進を加速するためには、「活性化」「新の育成」「旧の改造」を効果的に結びつける必要がある。新興産業を育成すると同時に、伝統産業の改造とアップグレードに取り組まなければならない。
中国2大衣料品生産拠点である江蘇省常熟市には、小規模な衣料品工場が点在している。
常熟市科学技術局の陳嵐副局長は「企業の技術向上を促すため、科学技術革新券を発行した。企業の規模に関わらず、技術改善にしっかり取り組んでいれば、一本の針の改良であっても補助金を支給する」と説明した。
一枚の券が、革新の活力を大きく引き出す。常熟市では一連の「科学技術小巨人」企業が成長し、伝統的な零細企業の実力も強化されている。「老木」と「新しい枝」が合わさり、初めて社会の生産力全体の向上を促すことができる。
今年に入り、革新から利益を手にする企業が増え、自信を深めている。細い川の流れが集まって海になり、中国経済のより大きな活力と潜在力を引き出す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年7月14日