ベトナム中南部ビントゥアン省にあるビンタン第1石炭火力発電所。投資総額は17.55億ドルに上る見込みで、中国企業による対ベトナム投資としては過去最大となる。
中国企業がベトナムで初めてBOT方式(建設・運営・移転)を採用した事業でもある。設計から建設に至るまで中国の標準規格を採用しており、中国の設計、設備、工事関連の輸出を87億元以上押し上げると見られる。
中国南方電網有限責任公司(南方電網)、中国電力国際有限公司、ベトナムの石炭・鉱物公社「ヴィナコミン」の共同出資による合弁会社、ビンタン第1電力有限公司が設立され、事業運営を担う。出資比率は55%、40%、5%となっている。元請は、中国能源建設集団広東省電力設計研究院有限公司(広東電力設計院)と広東火電工程有限公司(広東火電)からなるコンソーシアム。