中国はAIIBで最大の投票権を持つが、これは中国側に制御されることを意味しない。同銀行設立の条項については、その他の加入国が中国の発言権を奪うこともあった。さらに新メンバーの加入に伴い、中国がすぐに拒否権を失うという見方もある。
AIIBと一帯一路は最終的に連動し、多くの重要な共通点で融合することになる。しかしこれだけを単独で見ることはできない。一帯一路が世界銀行やアジア開発銀行などの多くの大型インフラプロジェクトとも重なるからだ。例えば西欧―中国西部国際ハイウェイのカザフスタン区間は世界銀行が出資するが、これは同時に一帯一路中部回路のメインルートを担当する。
実際には大型多国籍銀行の多くの発展プロジェクト、政府のイニシアチブ(日本の国際協力機構、インドの南北運輸回廊、ロシアが担当する類似プロジェクトなど)は、同じ努力の一部と見ることができる。これらは西欧とアジアの広い辺境の地を結び、発展させることを目的としている。これは「新シルクロード」の本意でもあり、世界最大の発展事業になる可能性もある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月17日