世界の自動車関連産業では現在、中国企業から給料をもらう労働者が増えている。19日付ウォール・ストリート・ジャーナルが伝えた。
海外の自動車産業、投資が急増
中国企業はここ数年、自動車関連分野での投資を続けており、その対象は自動車メーカーだけでなくガラスやタイヤのメーカー、テクノロジー開発業者にも及ぶ。これは将来的に世界の自動車産業の支配を目指す、中国政府の目標に沿った動きだ。
中国企業による自動車関連の対外M&Aは、今年上半期は8件(55億ドル)だった。昨年は通年で9件。
中国企業に買収された海外企業には、リコール問題に陥っている日本のエアバッグ大手タカタ、空飛ぶ車の研究開発企業が含まれる。中国のゲーム・SNS大手テンセントも、テスラモーターズの相当数の株を取得している。
中国は海外自動車産業への大規模投資を実現しており、2008年からの累計で340億ドル以上にのぼる。