これについて鄂志寰氏は、外資銀行が海外本社を主体として中国国内の銀行業金融機関に投資することが可能になるだけでなく、中国にある法人銀行を主体として投資を行うことも選べるようになると説明。「弁法」の発表は、外資銀行による中国資本銀行への投資基準をさらに緩和し、外資単独銀行と中国・外資合弁銀行による中国資本商業銀行への資本参加のチャンスを増やしたとの見方を示した。
鄂志寰氏は、銀監会が外資銀行による中国資本銀行への投資を再び緩和する措置を打ち出したことについて、中国が積極的に外資を導入・利用し、現在の国内クロスボーダー資本流動の状況を改善すると共に、国内金融市場の段階的な開放にもつながると指摘した。また、「一帯一路」政策の連携度を上げることになる。「一帯一路」政策に伴い、近年、中国企業は海外で上場、起債、投資、合併・買収などの活動を日に日に活発化している。こうしたなか外資銀行の参入規制を緩和することで、外資銀行のグローバルネットワークやサービスの種類、管理経験などの優位性を有効に利用することが可能となり、中国企業のクロスボーダー活動に対して専門金融サービスを全面的に提供し、人民元の国際化の推進にもつながる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月24日