実際、アマゾンやアップルだけでなく、マイクロソフトやグーグルといった科学技術大手もこれに似たスマートスピーカーを打ち出している。別の情報によると、米国のソーシャルネットワーキングサービス会社のフェイスブックも同類製品を開発中という。小さなスマートスピーカーに数々の科学技術大手が雪崩を打って押し寄せるその背後にみえるのは、スマートホーム産業の巨大な市場の可能性だ。
調査会社スタティスタがまとめた統計データによると、2016年の世界のスマートホーム市場の規模は168億ドル(1ドルは約110.0円)に上り、21年に793億ドルに達する見込みという。
市場の風向きと呼応するように、今年に入ると世界の科学技術大手が相次いでスマートホーム市場に参入し、さながら「陣取り合戦」の市場争奪戦がスタートした。最近は米国特許商標庁が「ディープラーニング設備インタラクティブルール」という名称の特許出願を発表し、アップルが特許を買い取った。この特許は単一の手持ちのデバイスでコントロールできるスマートホームシステムで、将来的にテレビから電子レンジまで、さまざまなスマート家電設備のコントロールに応用される可能性がある。マイクロソフトもこのほど、「グラス」と名付けたスマートサーモスタットを開発した。音声アシスタント「コルタナ」を搭載し、部屋に人がいるかどうか、部屋の空気の質はどうかを自動的にモニタリングする。