ヒンクリー・ポイントCは、英国政府が2016年7月に突然プロジェクトを延期。英国政府は2016年9月15日に、ヒンクリー・ポイントC原発プロジェクトの着工を正式に承認した。
鄭東山・総経理の説明によると、ヒンクリー・ポイントCは、原発ユニット2基を建設する計画で、中国広核集団を中心とする中国側の企業連合とフランス電力(EDF)が出資する。出資比率は、中国側が33.5%。完成後は、英国の電力需要の7%を満たし、60年間の稼働期間中に毎年900万トンの二酸化炭素排出を削減、900名の雇用を予定している。このほかプロジェクト建設過程では、2.5万人の雇用を創出する。これは英仏の原子力発電産業チェーン、雇用と人材育成にとって顕著なけん引作用があり、中国の原子力発電「走出去」(海外進出)にとって歴史的快挙となる。
英国は現時点で、原発を8基保有している。その発電量は英国の電力使用量全体の20%を占めるが、2030年ごろに稼働期間が終わる予定だ。英国ではまた、2025年ごろに火力発電所も全て稼働停止する予定だ。老朽化した発電ユニットに代わり、二酸化炭素排出量を削減し、気候変動に対応する発電設備として、英国は新規の原発建設が急務となっている。