AI産業、中国と米国の実力を比較③中国が得意分野から着手すべき

AI産業、中国と米国の実力を比較③中国が得意分野から着手すべき。

タグ:AI産業 中国 米国

発信時間:2017-08-31 15:55:09 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 得意分野から着手、要衝を占める

 

 業界関係者によると、米国の長所は先端技術と蓄積にあり、中国の長所は巨大な潜在的人材、厖大なデータと切実な需要にある。取材対象者は、得意分野から着手すれば、中国はAI分野の要衝を占め、「コーナー追い越し」をかけることが完全に可能だと判断した。

 

 まず、中国には大量の人材がいる。起業支援企業である創新工場の統計データによると、2006−16年に華人がトップクラスAI文章の約3割を執筆した。同社の李開復董事長は「中国人学生は理系に強く、数学の基礎がしっかりしている。これはAI時代に強みを発揮する。しかし画期的な科学研究成果の数や質を見ると、中国はまだ米国の比ではない。特に革命的な節目となる進展に華人が占める割合が低く、巨匠クラスの人物がいない」と述べた。

 

 次に、中国にはデータという大量の「肥料」がある。AIにとってデータは肥料であり、機械はビッグデータの訓練を続けることで栄養を吸収し、知恵を備える機械になる。中国には世界最多の7億3000万人のネットユーザーがおり、ユーザーの行為に関する大量のデータを蓄積している。これは他国には及びもつかない強みだ。研究機関の賽迪シンクタンクは、中国のデータ量は2030年に米国を抜き、世界最大になると予想している。しかしデータ開放やデータ共有基準の制定などで、中国はまだ米国に差をつけられている。関連法の整備に伴い、中国のデータ開放はより効率的になり、米国を猛追し、より多くのAIをめぐる革新と応用を促す。

 

 最後に、中国には差し迫った需要と、幅広い応用シーンが存在する。AIベンチャー企業、地平線ロボットの創業者である余凱CEOは「内需のけん引を受け、中国の多くの応用シーンですでにAIの使用が始まっている。国には国防安全・科学技術変革の需要が、産業には生産効率向上の需要が、そして一般人にはよりスマートで便利な暮らしの需要がある。中国のAIシーンは極めて豊富であり、需要は想像もできないほど大きい。しかし中国がAI分野の関連法及び監督管理政策で遅れていることに注意が必要だ」と指摘した。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月31日 


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