人民元レートへの観測の安定化に伴い、個人の外貨使用が今年に入り、合理的かつ秩序正しくなっている。7月の個人外貨購入は前月比35%減、前年同月比27%減となった。急激な元安進行に対する懸念が解消された。
外貨準備高が7カ月連続で増加したが、これは今後も続くのだろうか。管氏は「これは主に国内外のファンダメンタルズの変化を観察しなければならない。ファンダメンタルズに変動が生じれば、外貨準備高の動向にも変化が生じうる」と指摘した。
国家外貨管理局の責任者は「今後を見ると、供給側構造改革の推進が続き、モデルチェンジ・アップグレード及び動力転換がさらに加速されることで、経済の中高速成長とミドル・ハイエンドへの発展を支える積極的な要素が増加を続ける。中国経済の安定しつつ前進という流れがさらに強まる。さらなる金融体制改革、金融の対外開放の拡大に伴い、中国のクロスボーダー資金流動の全体的な安定の基礎がさらに強まり、外貨準備高の合理的なバランスの維持を推進することになる」と予想した。
交通銀行金融研究センターの劉健高級研究員は「短期的に見ると、分水嶺を突破したが、元高はさらに進行する。米ドル指数の持続的な低下が加わり、人民元レートは安定的に上昇する流れを維持する。人民元に換金しようとする企業の意欲が強まり続けることで、資本流入を促し、さらには外貨準備高の拡大を促す要素になる可能性がある。外貨準備高は9月も安定的に増加するとみられる」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月9日