クリーンコール技術の発展と環境影響に関するシンポジウムが19日、北京で開かれ、2020年までに世界最大のクリーンコール技術システムが中国で確立するとの見通しが明らかにされた。新華社系の経済紙『経済参考報』が同日付けで報じた。
クリーンコール技術とは、環境負荷を低減して高効率に石炭を利用する技術を指す。大気汚染対策の中核技術であり、鉄鋼、セメント、板ガラス、電解アルミニウムなどの非電力業界などを中心に開発や導入が進んでいる。
中国は石炭を主要な資源とした石炭中心のエネルギー消費構造であり、石炭火力発電を中心とした電力生産と消費構造ともなっている。中国電力企業聯合会(中電聯)の統計によると、2016年末時点の発電設備容量は16.5億キロワットに達した。電源別では石炭火力が9.4億キロワットと発電設備容量全体の57.3%を占めた。発電量は6.0兆キロワット時、電源別では石炭火力が約3.9兆キロワット時と発電量全体の65.5%を占めた。