「第67回フランクフルトモーターショー2017」が開催されている。世界経済が緩やかに回復する中、スマート化や新エネルギー化というビジョンを持つ自動車産業にとって、今回のモーターショーはメーカーと消費者の期待が集まる展示会となっている。
既存ブランドによる新技術導入ブーム
39カ国の1000社が参加する今回のモーターショーでは、国際的な有名ブランドメーカーや部品メーカーのほか、グーグル、IBM、シーメンス、カスペルスキーといったIT企業も参加している。
モーターショーでは228台の新車と363に上るイノベーションの成果が紹介されている。独三大メーカーであるベンツ、BMW、フォルクスワーゲンも、様々な新車を展示しており、フランクフルトモーターショーは今年も世界最先端の潮流を見せるものとなった。
ベンツが展示した世界初のプラグイン水素燃料電池SUV車「GLC G-CELL」は、200馬力のエンジンを持ち、連続400キロの走行が可能だ。BMWはMINIのEVコンセプトカーと、EVによるSUV「BMW X7i」を展示、非常に注目されている2台だ。フォルクスワーゲン傘下のアウディは、高級新エネルギー車「A8」を展示、ポルシェはEVスポーツカー「Mission E」を展示している。Mission Eは15分で80%の充電ができ、100%の充電で500キロ走行が可能となっている。