中欧班列 「一帯一路」を通じた中国の貢献
9月6日16時40分、ドイツのハンブルクに向かう「中欧班列(中国と欧州を結ぶ貨物列車)」が鄭州から出発し、5000回目となる中国・欧州の旅を開始した。ごうごうと音を立てる「鋼鉄の駱駝」は、励まし合って前進する中国と同じように活力と責任を載せ、頭を上げて前に進む。
5年間で中欧班列はすでに52本の路線を開通し、欧州12カ国32都市とを結ぶ。成長率は年平均152%に達する。古代のシルクロード上で中欧班列は改めてユーラシア大陸を密接に結び、発展共有、互恵・ウインウインの道を共同で開拓している。
現在の「シルクロード経済ベルト」は、アジア太平洋経済圏と欧州経済圏を密接につないでユーラシア大陸を横断し、7000km余りに延々と続く「世界最長で最も発展の潜在力を持つ経済大回廊」、文明の大ルートとみなされている。
中欧班列は、既存のユーラシア交通・運輸幹線をつなぎ、その通り道で経済の集積と放射を次第に強めている。中国の内陸都市を輸出指向型へと発展させ、沿線国の一部で衰退した貨物輸送体系を活性化した。また、沿線国・地域の中国向け輸出を増やし、現地の雇用を拡大。物流幹線にとどまらず、シルクロード経済ベルト発展の重要なエンジンとなっている。
総合的にみると、中国班列の急速な発展は、昨年6月の「中欧班列」統一ブランド開始に加え、これによってユーラシア陸路物流と貿易ルートで解放されたブランド効果と市場潜在能力に後押しされた。また、「一帯一路」建設がもたらした総合的なコスト低下と物流の影響度、市場パフォーマンスの大幅な向上や、サービスプラットフォームの絶え間ない改善、外国との協調能力の増強、中欧班列とクロスボーダー電子商取引の融合加速が寄与し、地方政府が地方経済を牽引するために講じた様々なかたちの支えも中欧班列の急速な発展を促進した大きな要因の一つだ。