新ユーラシア・ランドブリッジとシベリア・ランドブリッジにより中欧班列は西部、中部、東部の中欧鉄道運輸ルート3本を形成し、5大税関を通る。また、「渝新欧」「鄭欧班列」「漢新欧」「蓉欧快鉄」「長安号」を中心とする5大列車輸送システムを確立した。
具体的に、西部ルートは中国中西部から新疆ウイグル自治区・阿拉山口、もしくは霍尔果斯(コルガス)を経て出国。中部ルートは中国華北地方から内モンゴル自治区・二連浩特(エレンホト)、東部ルートは中国東北部沿岸地方から満洲里、もしくは綏芬河を通って出国する。
中欧班列は、運行常態化によって中国と欧州間の物流に便利な陸路ルートを提供し、長時間の海運と高コストの空運の不足を補い、中国と欧州各国の経済を共同で引き上げる重要な方式となった。
中欧班列を通じてスペインの赤ワイン、オランダのチーズ、ポーランドの果物、ドイツの自動車、欧州各地のバイオメディカル、育児用品、ユニット家具などの貨物が中国の一般家庭に持ち込まれる。一方、中国製の日用雑貨、服飾、パソコンなどの商品が同じように欧州各国の消費市場へ手軽に入り、各国民に利便性と実益をもたらすだけでなく、沿線各国の企業と産業の発展にも新たな活力と原動力をもらたした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年9月23日