中国食品科学技術学会麺製品分会の最新統計によると、16年、主要なインスタントラーメンメーカーの生産量は362億4000万個で、個数は前年と比べて横ばいだったものの、売上高は前年同期比4%増となった。孟理事長は、「商品のイノベーション、消費の高度化、価格調整などがインスタントラーメン業界の縮小に歯止めをかけ、回復に向かわせている主な要素」と分析している。
その他、商品がバラエティに富むようになり、メーカーによって風味などが異なるようになっている。孟理事長は、「インスタントラーメンメーカーは、さまざまな場所で多元化された商品の競争が行われ、『コース』ごとに分かれるようになり、価格競争から価値競争へと戻った。今後5年、インスタントラーメン業界の総量が大きく成長することはないが、その価値は大きく向上するだろう」と予測している。
インスタント食品大会では毎年、インスタント食品業界の新商品が注目を集める。今年披露された新商品を見ると、油や調味料を減らした天然配合の商品や減塩の商品など、「健康」をテーマにした商品が各インスタント食品メーカーのトレンドとなっている。
吉林農業大学食品科学・エンジニアリング学院の劉景聖・院長は、「現在、低カロリー、低脂肪、糖分控えめ、塩分控えめの食品が人気になっており、健康、栄養、安全がインスタント食品業界の今後の発展の方向」と分析しており、「中国国民の生活リズムが早まるにつれ、負担のかかる台所作業をできるだけ避けたいというのが多くの人の願い。そのため、インスタント食品の『正餐化』が、大きな発展の余地を提供している」との見方を示している。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年9月26日