低迷の続いていた中国洗濯機市場が今年に入って一転活気づいている。大幅な需要回復に伴い、販売台数、売上高とも前年同期比で2桁増を達成した。
マーケティングリサーチの中怡康のまとめによると、今年1~8月の国内市場における洗濯機の販売台数は前年同期比10.4%増の2338万台、売上高は13.1%増の420億元に上った。
中怡康白物家電事業部の魏軍総経理は、「膨大な買い替え需要が徐々に顕在化しつつある」と指摘。洗濯機と乾燥機が一体化した洗濯乾燥機や単機能の衣類乾燥機、コンパクトタイプの乾燥機といった導入期にある新製品が洗濯機市場を活気づかせている一方、質の高い製品を求める消費者ニーズが高まり続けており、これが市場全体の安定的な成長促進につながっている。ネット通販市場での売上拡大も大きく貢献しているという。
ビッグデータを活用したマーケティングリサーチ会社、奥維雲網(AVC)のまとめによると、2017年1~7月の国内ネット通販市場における洗濯機の販売台数は前年同期比68.5%増、売上高は71%増だった。