報奨制度の強化。中国では長きにわたり、「学歴重視・技能軽視、理論重視・オペレーション軽視」の考え方が根深く浸透していたため、高度熟練技能者の発展への道は狭く、社会的地位も低かった。熟練技能者の社会的影響を拡大するために、中国は報奨制度や競技会などの制度を刷新している。2012年からは、全国で累計90名の「中華技能大賞」と899名の「全国技術熟練者」を表彰、1461名の高度熟練技能者に国務院から特別手当が支給された。また、各種の技能競技会や企業の技術向上コンテストなどのイベントも盛んに開催されている。中国は2010年にワールド・スキルズ・インターナショナル(WSI)に加盟後、3度の国際技能競技大会(技能五輪)に参加した。当初は金メダルゼロだったが、2015年の第43回大会では金メダル5個を獲得した。
「2年前、兄の張志坤が第43回技能五輪CNC加工部門で金メダルを獲得した。私は同じ熟練技能者として誇りに思う」と、間もなくアブダビで開かれる第44回技能五輪のプラスチック金型部門に出場する張志斌選手が語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月9日