中国中央銀行が10月9日に発表したデータによると、中国の9月の外貨準備高は3兆1085億1000万ドル。前月比で169億8300万ドル増加した。中国の外貨準備高は2017年1月を底に増えており、9月末までに8カ月連続で増加した。8カ月連続は2014年6月ぶり。
国家外為管理局の担当者によると、9月末の外貨準備高は2017年初頭と比較して980億ドル増加。増加率は3.3%となる。前年同期比では1640億ドル減となっている。全体的にみると、中国の外為市場は需給が均衡している。国際金融市場における非米ドル通貨が米ドルに対して高値となった結果、資産価格が上昇した。それ以外にも様々な要因が外貨準備高の増加を促進させた。
中国民生銀行の主席研究員である温彬氏は、「9月の外貨準備高は、為替レートが低く見積もられた状況でも依然として増加している。これは銀行の為替交換や資本の海外流出の改善が支えになったことを意味している」と分析する。データから見ると、銀行および代理業の為替交換が8月に明確に改善されており、9月もその数値はさらに改善されると予測される。国際資本流動が引き続き好転していることから、外貨準備高の増加傾向はさらに堅固なものとなりそうだ。