外貨準備高の今後の傾向について、交通銀行金融研究センターの主席研究員である劉健氏は、「第4四半期はFRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ計画やトランプ大統領の減税政策などの影響から、ドル指数は小幅な高値に転じるだろう。年末の季節的要因の影響もあり、外貨準備高にやや下方圧力がかかるはずだ。しかし元安観測は明確に後退しており、企業負債の構造的調整が基本的に終えていることから、プラス要因とマイナス要因が相殺されるため、外貨準備高が大きく減少することはない」と述べる。
人民元の対ドルレート中間価格は8月までに4%近く上昇した。8月以降もその流れは続き、11カ月ぶりの高値を記録している。しかし最近では元安に振れている。中国外為取引センターの最新データによると、9日の人民元の対ドルレート中間価格は124ポイント下げて6.6493元と8月25日ぶりの安値を記録している。6日連続で下げており、これは5月初旬以来である。
著名な為替アナリストである韓会師氏は、「人民元は9月11日以来最も速く値を下げているが、これは元安観測が高まっているためではなく、市場調整後に管理当局がどう動くかを機関投資家が推測しているためだ。元安の動きは速いが、マクロ経済との関係は少ない。このような短期的投機が人民元を一段安にすることは考えにくい」と述べる。
中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月11日