経済参考報の記者がこのほど中国工業・情報化部、国家発展改革委員会、中国財政部などの権威ある部門から得た情報によると、中国は「中国製造2025」全体計画に基づき、特別プロジェクト資金などの方法により中国製造2025重点プロジェクトの発展を継続する。中国工業・情報化部は先ほど、製造業革新力の建設、産業チェーン協力能力の向上、産業共通サービスプラットフォーム、新材料第1期応用保険という4方面・計25種の重点任務を確定し、かつ関連部・委員会と協力しプロジェクト選定作業を実施中だ。
中国工業・情報化部は先ほど「2017年工業モデルチェンジ・アップグレード(中国製造2025)資金(部門予算)プロジェクト指南の通知」を発表し、今後一定期間内の中国製造2025の資金支援方向を明らかにした。同通知は初めて製造業革新力の建設、産業チェーン協力能力の向上、産業共通サービスプラットフォーム、新材料第1期応用保険という4大重点任務を確定した。また現在の中国製造2025の全体的な進捗に基づき、IoT、新材料、スマート家電及びハイエンドコンシューマ電子機器、工業制御システム情報安全保障能力、育児用粉ミルク業界品質安全トレースシステムといった25種の具体的な重点任務を設定した。同通知はさらに、各重点任務の詳細な実施目標を設定した。例えば「スマート家電及びハイエンドコンシューマ電子機器」には、スマート冷蔵庫、インバーターエアコン、スマート炊飯ジャー、ウォシュレット、サービスロボット、自動車電子製品など多くの具体的な実施項目がある。
関連専門家によると、中国製造2025重点任務には巨額の資金援助が与えられる。単一プロジェクトの援助額は3000-5000万元で、一部の共通性技術プロジェクトや重要技術プロジェクトは1億元以上となる。
関連専門家によると、同通知の細分化プロジェクトは100件以上で、上述した基準によると援助額は全体で100億元を突破する見通しだ。
経済参考報がさらに広東省、湖南省、浙江省、江蘇省など各地の工業・情報化部門から得た情報によると、中央政府クラスの資金援助の他に、各地はそれぞれの産業の長所と経済モデルチェンジ・アップグレードの目標に基づき、中国製造2025重点プロジェクトに一定の資金援助を行っている。一部の統計データによると、第13次五カ年計画期間(2016-20年)の援助額は計100億元を突破する見通しだ。
また経済参考報の調べによると、中国工業・情報化部、国家発展改革委員会、中国財政部、中国銀行業監督管理委員会などの部・委員会はさらに、中国製造2025重点プロジェクトに融資・投資・債券・リースを含む総合的な金融サービスを提供するため、各種金融機関と積極的に連携している。中国工業・情報化部は、重大・重点プロジェクトを足がかりとし、市場化操作を通じ、試行・模範プロジェクトを選び資金援助することで、国家開発銀行と合意している。第13次五カ年計画期間中、国家開発銀行は中国製造2025の特別プロジェクト実施に向け3000億元以上の融資を提供し、かつ融資・投資・債券・リースなど各種金融サービスを提供する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月12日