中国の多層的な資本市場体系はすでに一定の規模が整い、株式市場の主板(メインボード)、創業板(ベンチャーボード)、中小企業板、新三板(店頭市場)、地域性株式取引市場はいずれも秩序ある発展軌道に乗っている。株権(エクイティ)、債券、金融派生商品(デリバティブ)など、直接融資は中小企業の資金調達とイノベーションで力を発揮し、成熟した市場により有効な手段として証明されてきた。
中国経済のモデル転換と産業構造の高度化が進み、創新創業ブームが高まる中、多層的な資本市場体系が投資プロジェクトの資金調達ルート拡大という重責を担うのは当然のことだ。
統計によると、2017年10月27日時点での中小企業板上場企業数は890社と、市場規模は徐々に拡大している。中小企業板は一部の中小企業の資金調達難を解消し、国民経済の発展を後押ししている。中小企業板上場企業の発行株式総数は7537億1500万株、時価総額は10兆9500億元に上り、上海・深セン両市場の時価総額の約18.77%を占め、中国の金融体系構築を支え、多層的な資本市場発展に不可欠な期待の注目ボードとなった。また、新三板の登録企業数は1万1000社を越え、今年1-7月の資金調達額は752億元に上ったほか、地域性株式取引市場の登録企業数は2万社を超えた。