昨日は「ダブル11」(11月11日、中国の「独身の日」)明けで初の勤務日となった。今年のダブル11でECサイトの取引額が再び記録を更新し、宅配・物流分野も最も忙しい時期に入り、試練を迎えている。北京市郵政管理局が昨日発表した情報によると、今年のダブル11期間中(11-16日)の北京郵政業界郵便・宅配取扱量は、前年同期比35%増の1億4100万件に到達する見通しだ。1日の取扱量は最多2500万件に達し、平時の4倍以上となる。
72時間ほぼ不眠で働き通す
京東花家地営業店の常小波店長は10日夜から3日連続でほとんど眠っておらず、眠くなったら椅子に座り30分ほど仮眠をとった。「昼間と夜にトラック29台から1万4000個の小包を下ろした」
統計データによると、この日に営業店に入った荷物のうち7割が、当日中に消費者の自宅まで届けられた。つまり大半の消費者はダブル11で購入した商品を、翌日さらには当日中に手にしたことになる。
北京の一定規模以上宅配業者は取扱量が激増するピークに対応するため、ダブル11期間中に処理場の面積を9万平方メートル拡大し、配達車を750台追加し計4800台にした。宅配員を8500人追加し、各種担当職員が7万人弱に達した。
仕分け自動化でスムーズに対応
北京市通州区の韻達快遞仕分けセンターに入ると、ずらりと並んだ仕分けラインが慌ただしく稼働中だった。全国各地から北京に送られる同社の宅配便のすべてが、ここで仕分け後に目的地まで配送された。
例年と異なり、人の手による仕分けラインの代わりに、自動化仕分けラインが稼働していた。同社の責任者は「宅配便は以前、ここで4-5時間留まっていたが、今は1時間余りまで短縮されている。取り扱い効率の向上により、今年のダブル11宅配取扱量は、昨年を大幅に上回った」と話した。
仕分けセンターの「爆発」を防ぐため、各大手宅配業者は北京で、このような全自動・半自動仕分けラインを10本弱追加した。
宅配シェアケースを循環利用
これまでダブル11が終わると、環境保護関係者は大量の梱包ゴミという「後遺症」を批判してきた。
今年のダブル11で、蘇寧は全国で「宅配シェアケース」を5万個使用した。宅配員は荷物を届け、受取人に中身を確認してもらった後、これを回収して循環利用した。1個当たり1000回使用でき、17回目でコストを回収できるという。京東商城も生鮮食品保温ケースを回収し再利用している。
しかし北京蘇寧物流の石朋飛副総経理によると、このような宅配シェアケースはまだ電子機器、マタニティ・ベビー用品、割れ物にしか使用されていない。その他の品目の場合、消費者は受け取り時にダンボールを宅配員に返却し再利用させることができる。消費者はこれにより、ポイントが加算される。蘇寧は2018年に、このような宅配シェアケースを20万個使用する予定だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月14日