11月11日24時、オンラインショッピングモール「天猫」の2017年の「ダブル11」(独身の日)のEC販促商戦がようやく幕を閉じた。今年は、小売業の新たなパワーが全面的に放出され、その効果は世界中に共鳴し、終日の取引額は史上最高をまたも塗り替える1682億元に達した。モバイルでの取引は90%を占め、一日の支払い回数は14億8千万回、物流の注文は8億1200万件に達し、取引元は世界の225カ国・地域に広がった。
小売りの新たなパワー放出
今年は世界の14万を超えるブランドが1500万種の商品を投入して天猫の「ダブル11」商戦に参加した。国内外の100万を超えるショップがオンライン・オフラインの販売ルートを開き、10万店舗近くの「智慧門店」(スマートストア)と50万店舗を超える提携小売店によって、小売の新たなパワーがあらゆる場所へと広がりつつある。
天猫の「ダブル11」商戦で「億元クラブ」に入ったショップも公開され、今年は167のブランドショップがメンバー入りした。取引額トップはアップルで、「美的」(ミデア)や「小米」(シャオミ)の一日の取引額も20億元を突破した。アリババグループの張勇CEOは、「これは中国の高みであり、世界の高みでもある」と語る。
今年の億突破のブランドのリストからは、よりグレードの高い商品を志向する「手切り族」(ネット通販愛好家)の需要の旺盛さがうかがえる。オンラインで買い物をする客の単価はオフラインを追い抜かし、「全棉時代」(PurCotton)や「英氏」(YEEHOO)などの高品質国産品も天猫「双11」商戦では人気を集めた。
ネット通販のユーザーの熱の入り方は、一組の数字からも読み取れる。10時間41分で、天猫のベビー用品の販売額が昨年双11の終日の販売額を突破した。12時間3分で、天猫の生鮮品全体の取引額が昨年双11の終日の総取引額を超えた。15時間6分で、天猫の食品の販売額が昨年の終日を超えた。さすがに日用品市場の最大のプラットフォームと言われるだけのことはある。
終日の物流注文数は8億1200万件にのぼる
2017年の天猫の双11商戦の物流注文件数は急速に成長し、終日の注文件数は8億1200万件に達し、2006年通年の小包量の3倍に及んでいる。
今回の天猫の双11商戦では物流の動きが注目に値する。12分18秒で最初の荷物が上海嘉定区で届けられた。輸入商品の最初の荷物も寧波慈渓市に届くのに33分15秒しかかからなかった。69分50秒で農村で最初の荷物が貴州黔南州に届いた。
8時間8分8秒で、天猫双11商戦の輸入商品の通関件数は500万件を突破した。昨年は同じ件数に達するのに57時間かかっており、效率が大幅に上昇したことがわかる。18時49分までに物流注文件数は6億5700万件に達し、2016年の双11終日の件数を突破した。
人類史上最大のヒトと機械の協力
史上最高の大規模な取引需要に軽々と対応できた背後には、強大な技術力があった。物流という世界級の難題に対応するため、アリババは、オンライン計算とオフライン計算、公共クラウドを混合配置し、世界最大規模の混合クラウドを構築し、サーバー10万台の急速な容量拡大を1時間で実現し、11日の購入・販売・支払・配送の各段階のクラウド上での順調な進行を支え、天猫双11商戦が世界に捧げる中国の技術案となり、中国の商業と経済のモデル転換と高度化の推進を助けた。
人工知能の大規模な応用も天猫双11商戦の技術面での大きな見どころの一つとなった。アリババグループの最高技術責任者(CTO)の張建鋒氏は、「ダブル11」はこれまで前例のない社会化された大規模な協同であるだけでなく、人工知能の大規模な応用も今年の「ダブル11」に人類史上最大規模の人とマシーンの協同となったと語る。「今年の『ダブル11』の技術は私が指揮したものではなく、機械と人がともに指揮したものだ」。
大量の知能ロボットからなる「新種」の軍団は、今回の天猫「ダブル11」商戦の隅々にまで行き渡り、商品の選択からショッピングガイド、カスタマーサービス、ポスターの設計、機械室の見回り、倉庫の管理まで、ロボットは人類とともに、「ダブル11」商戦の各任務を協力して遂行した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月14日