中国外交部報道官の耿爽氏は13日の定例記者会見で、中国がアジア太平洋経済協力(APEC)の参加国と共に、すでにまとめられたコンセンサスを全面的に実行して各種の取り組みを着実に進め、アジア太平洋自由貿易圏の早期完成という目標に邁進したいと話した。
耿爽氏は、今回のAPEC第25回非公式首脳会議でまとめられた「ダナン宣言」に触れ、APEC参加国の首脳がアジア太平洋自由貿易圏の建設をシステマチックに推進し、実現に注力することを強調したと指摘。地域経済統合を進め、平和、安定、活力、連動、繁栄のアジア太平洋運命共同体を共同で構築することを確認したとしている。
これについては、2014年APEC北京首脳会議で「アジア太平洋自由貿易圏の実現に向けたAPECの貢献のための北京ロードマップ」がまとめられ、アジア太平洋自由貿易圏の建設に着手。その後、2016年のリマ会議で「アジア太平洋自由貿易圏リマ宣言」により具体的な取り組みが策定され、アジア太平洋自由貿易圏の建設を前進させる流れが固まり、APEC参加国は改めて、アジア太平洋自由貿易圏の推進めぐる前向きなサインを外部に発信した。これがAPECの協力につながり、アジア太平洋開放という大きな方向性を保つことで、開放型世界経済の推進にプラスのエネルギーを注入している。