中国の5G周波数帯使用計画に、重大な進展があった。中国工業・情報化部は昨日、5Gシステムの中波帯内の周波数帯使用計画を正式に発表した。
同計画は3300-3400MHz(原則的に屋内のみ)、3400-3600MHz、4800-5000MHzを5Gシステムの動作周波数帯とすることを明確にした。中国は世界で率先して5Gシステムの中波帯内の周波数帯使用計画を発表した国になった。
中国工業・情報化部は、5Gシステムは中国の「ネットワーク強国」「製造強国」戦略を実施するため重要な情報インフラであり、次世代情報通信技術の発展の要衝であるとした。周波数帯資源は5Gシステムの研究開発と建設の最も重要な基礎的資源だ。5Gシステムは高中低と異なる周波数帯の動作周波数帯により、カバー、容量、連結数の密度といった重要性能・指標の需要を満たす必要がある。今回発表された中波帯5Gシステム周波数帯は、システムのカバー及び大容量という基本的な需要を同時に満たす、中国5Gシステム先行配置の主要周波数帯だ。
中国工業・情報化部は率先して5Gシステムの中波帯内の周波数帯使用計画を発表した。これは中国5Gシステム技術の研究開発・試験及び標準などの設定、産業チェーンの成熟に対して重要な先導的効果を発揮する。中国工業・情報化部は今後、5Gシステムの応用・発展計画を調整し、高周波・低周波を含むより多くの周波数帯資源を網羅していく。
世界5G標準はまだ確立されていないが、ベーシック版は年末にも作成される見通しだ。産業チェーン内の各大手メーカーと事業者が、競争を展開している。中国通信事業者の計画に基づき、一部都市で試行が展開されている。2018年には大規模な屋外実験を展開し、早ければ2018年にも試験運用を開始し、2020年にも全国で運用されることになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月15日