巨大な市場を持つ中国は、世界に衝撃をもたらす。業界2位・3位の独シーメンスと仏アルストムは9月、鉄道事業統合を決定した。
シーメンスは声明の中で、アジアで支配的地位を占めるプレイヤーが、世界市場の力学を変えたと指摘した。この「プレイヤー」とは世界最大の列車製造メーカーの中国中車のことで、中国市場をほぼ独占している。
中国国内2社は2年前、輸出の競争力を高めるため合併し、中国中車になった。東京大学の中村尚史教授は「日本とドイツは100年前にさまざまな先進技術を導入し、徹底的に模倣・推敲したことで、独自の技術を開発した。中国もそれをやっている」と指摘した。また日本の業界関係者は「中国は高速列車を大量生産しており、砂漠から高原の寒冷地など多様な条件で鉄道を建設し、列車を運行した経験を持つ。中国の鉄道技術はあなどれない」と話した。
中国は自国の鉄道技術に自信を深めており、高速鉄道の輸出に積極的に乗り出している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月22日