マレーシア紙『ニュー・ストレーツ・タイムズ』(電子版)は22日、「中国企業がタオバオで大型ジェット2機を購入」と題した記事を掲載した。要旨は次の通り。
アリババ傘下のオンラインショッピングサイトのタオバオは、ボーイング747-400貨物機2機(総額3億2280万元)を販売した。中国のネット通販で同機が売られるのは初で、世界初の可能性もある。
売り手となった深セン市中級人民法院は近年、オフラインで競売を6回催したが、いずれも取引が成立しなかった。今回のネットオークションでは、中国最大の民間運送業者の順豊エクスプレスが2機を落札した。これは2013年に、翡翠国際貨運航空の破産によって差し押さえられたものだ。747-400貨物機は計3機がタオバオの競売にかけられ、2機が1億6080万元、1億6200万元で落札され、開始価格を2割上回った。本社を米フロリダ州に置く航空会社はeBayでボーイング747を売却しようとしたが、失敗に終わった(開始価格は30万ドル)。
22日付アイルランド紙『Irish Examiner』は、「中国でネット通販がさらにアップグレード、航空機の取り扱いを開始」と題した記事を掲載した。要旨は次の通り。
ネット通販で航空機が売却されるのは、これが初めてだという。今回のネットオークションは80万人弱に見守られ、26回の入札を経て取引を終えた。深セン市中級人民法院の龍光偉副院長は「ネットオークションは破産企業の資産処理の良い方法だ。ネットオークションにより落札者の時間と手数料を節約できる」と述べた。アリババ革新業務事業部の責任者である盧維興氏は「ネットオークションは司法事務の透明度を高めることができる。誰もがすべての情報を見ることができるからだ」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月23日