1万トン以上の高速鉄道T型橋が22日に50度回転し、下方で運営中の高速鉄道線を跨いだ。建設中の鄭万高速鉄道が、京広高速鉄道を跨ぐことに成功した。
武漢市の中交第二航務工程局有限公司が発表した情報によると、この鄭州経済開発区にある鄭万高速鉄道橋は全長147.4メートル、重さ1万トン(エアバスA380機37機分)。橋の地上からの高さは30メートルで、10階建てビルに相当する。
同社鄭万高速鉄道プロジェクトマネージャーの周楽平氏は「橋の施工中のわずかな震動や雑物も、京広高速鉄道上を高速走行する列車にとっては致命的な脅威となり、非常に大きな安全リスクがある。京広高速鉄道の安全を保障し、最大限に線路への干渉を避けるため、プロジェクト部は現場で先に建設してから回転させるという施工方法を用いた」と説明した。
施工業者は施工案を何度も改善し、スマート制御情報化システムを通じ、高速鉄道橋にコンパス、傾斜計、ダイヤルゲージ、各種センサーを設置した。また総合制御コンピュータでリスクマークをリアルタイムで追加・表示し、リアルタイムの早期警戒を行うことで、橋施工のリスクを最低限に抑えた。
大型ジャッキにより、この巨大な橋は22日午前2時頃に反時計回りに50度回転し、運営中の京広高速鉄道を順調に跨いだ。
河南省鄭州市と重慶市万州区を結ぶ鄭万高速道路は、「国家鉄道第12次五カ年発展計画」の快速鉄道網の重要な構成部分だ。河南省、湖北省、重慶市を跨ぎ、全長は818キロ。南西部と中原を結ぶ主要客運高速鉄道だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月23日