世界4強の一角、安川電機など産業用ロボットメーカーが、中国で現地企業との連携を深めている。人件費高騰や人手不足に加え、製造業の技術向上、品質アップに関するニーズが高まっているからだ。拡大が続く世界最大市場をうまく取り込むには、有力パートナーの存在が重要だ。
安川電機は2015年、美的集団と提携。美的の工場向けにロボットを使った自動化システムを開発してきた。今後はシステムの外販に力を入れる。安川電機の中国トップは「中国の工場は日本と違い、どれも巨大だ。人海戦術から自動化へのシフトに関する需要は膨大だ」と話した。
国際ロボット連盟によると、中国での産業用ロボット販売台数は2015年で既に世界市場の約3割を占めている。2019年には4割に達すると予測されている。日本から輸出する産業用ロボット(7-9月期で1476億円)も、半数は中国向けだ。日系メーカーの業績は中国市場での動向にかかっている。