中国の旺盛な需要の要因は人件費高騰や人手不足だけではない。日本製ロボットを使う中国の部品メーカー幹部は、ロボット導入を「自社製品の品質を上げて世界での競争を勝ち抜くため」と認めている。同社は米国企業に部品を納めているが、「中国で米国より安く、しかも米国生産品と同じ品質が出せるようになった」としている。受注は増加し続けているという。
川崎重工業も今年、人と一緒に作業ができる協調型ロボット「デュアロ」の中国生産を始めた。提携先の現地搬送機メーカーとの合弁工場で、今年度1000台の生産を見込む。同社の橋本康彦ロボットビジネスセンター長は「今後は工場以外のオフィスや店舗にも需要が広がる」と判断した。日本での生産にこだわるファナックも、現地企業とサービス事業を手掛けている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月24日