丁所長は、「5G技術の急速発展にともない、中国の産業界全体の5G投資は4G時代に比べてさらに増加した。華為(ファーウェイ)や中興といったシステム設備メーカーだけでなく、OPPOやvivoなどの端末メーカーも含め、私たちキャリアは企業と協力して、標準化団体全体の中で中国5G産業が指導的役割を果たせるようにしていきたい」と話す。
華為や中興などのシステム設備メーカーは、5Gのプレ商用化の製品とソリューションをすでに打ち出している。2017年モバイル・ワールド・コングレス上海で、華為は5Gサービスの実現に向けたコアネットワークのサンプル機などを紹介し、中興は5Gの高低周波のシリーズ化されたプレ商用化製品を打ち出した。
また今回の高交会で明らかにされたところでは、一連のスマートホームやフレキシブルディスプレーのメーカーなどが、5G時代の訪れを待ち受けて対応する製品の開発に取り組んでいる。たとえば5G技術を利用して現在のAIに基づいた動画分析の遅延レベルの高さ、使用感の悪さなどを補足することが目指されている。
中国モバイル通信研究院の易芝玲チーフサイエンティストは、「AI技術が5Gネットワークをよりスマートにし、5GネットワークもAIの応用をより幅広いものにする」との見方を示す。