ワシントン州のりんご、シアトルのチェリー、アラスカのタラバガニなど、米国の生鮮食品が近年、海を渡り中国の食卓に頻繁に並ぶようになった。それを促しているのは、中国のECサイトである。
米国の良質の農産物は中国のECという「高速鉄道」に乗って中国に入り、中国人消費者の生活向上ニーズを満たすとともに、米国に雇用と税収をもたらし、米国の中小企業がグローバル化から受益できる手助けもしている。
中国に輸出する農産物の種類が拡大し、米国の中小企業は巨大なチャンスを得た。
ワシントン州リンゴ委員会国際市場マネージャーのレベッカ氏は、「中国人はデリシャスが好きで、このブランドの栽培を救った。中国には果物の盛り合わせを贈る習慣があり、デリシャスの色と形を好む。そのため、果物農家は栽培を続けることにした」と話す。
中国で海外の高品質の食品の需要が高まるにつれ、米国の多くの良質の農産物が中国市場に目をつけた。本部をウェナチーに置くワシントン州リンゴ委員会は、傘下1260世帯の農家のリンゴを市場で販売している。2013年末から、同委員会はアリババと提携し、販売量は年間2倍の速さで増加。現在、ワシントン州の果物企業上位10社のうち6社が天猫国際(Tmall)に出店している。この地域のデリシャスは全て中国に輸出され、価格は20年前の3倍になった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月3日