中国のオンライン生鮮市場は年間50%以上の速さで成長し、市場規模は2018年に1000億元を超える見通し。しかし、国内のコールドチェーンは先進国と比べるとまだ遅れている。欧米や日本などのコールドチェーン流通率は95%だが、中国はわずか19%である。今年に入り、天猫は国内のコールドチェーン輸送への投資を増やしており、先日、易果集団に3億ドルを投資し、コールドチェーン輸送能力の向上に充てると発表した。産地に倉庫を建設し、農産物の標準化を促進し、「原産地から新鮮なままの直送」などを目指すという。2020年までに、1日あたりのコールドチェーン輸送量は10倍の500万件に達し、約2000億元の生鮮宅配業務を行う見通し。
アリババの馬雲会長はデトロイトで開催した米国中小企業フォーラムで、「米国の良質の農産物を引き入れ、良いものとは何か、高品質とは何かを多くの人に知ってもらい、立ち後れた生産方式を淘汰したい」と述べた。外国の良質の農産物が中国に入れば、中国の多層的な市場ニーズを満たすだけでなく、中国ブランドのサプライチェーンから市場戦略までの全面的改善を促すこともできる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月3日