「デジタル経済の発展・開放と共有の促進ーインターネット空間運命共同体の共同構築」をテーマとする第4回世界インターネット大会が3日、烏鎮で開幕した。同日の会議において、AI、デジタル経済、5Gなどが、馬雲氏、李彦宏氏、馬化騰氏、雷軍氏、ティム・クック氏など多くの大物が最も多く口にするキーワードになった。
百度会長兼CEOの李彦宏氏
中国のネットユーザーの増加率は10年前は50%以上だったが、今日は6%前後になっている。この4年間の増加率は、GDP成長率を下回っている。これはインターネットの人口のボーナスがなくなったことを意味するが、成長の原動力はまだ残されている。この原動力とは、AIだ。
今日のAIは発展の初期段階にあり、十数年前の中国におけるインターネットの成長に非常に似ている。これにはネットユーザー数の増加、ネット接続時間の増加、サイトの情報量の増加という3つの成長の原動力があり、インターネットの高度発展を促した。インターネットの人口ボーナスが失われると、AIの技術革新がその発展を促すようになる。現在のインターネットには、アルゴリズム、計算力、データという3つの成長の原動力があり、いずれも急成長中だ。未来の中国デジタル経済の発展は、AIを主な推進力とする。AIも高度発展する。
AIには従来のインターネットと非常に異なる点がある。垂直統合という顕著な特徴があり、今回の会議のテーマで言えば「サイバー空間運命共同体」のことだ。これまでIT企業は基本的にソフトを中心としていたが、今日はソフト・ハード・サービスの3者を力強く結びつけることで、その力を完全に引き出せるようになった。金融や不動産、教育や医療、物流やエネルギーなど、我々が思いつくすべての業界がAI技術の進化による変化を迎える。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月5日