ヤマルLNG作業エリアの確認埋蔵量は1兆3000億立方メートルで、うちホワイトオイルの埋蔵量は約6018万トン。同プロジェクトのガス井は208基で、19の掘削エリアに分布する。2019年にはLNG生産ライン3本が全面的に竣工し、LNGを毎年1650万トン、ホワイトオイルを100万トン生産できるようになる。その多くがアジア太平洋に送られる。
ヤマルLNG、新たな航路を切り拓く
ヤマルLNGの建設は中国に天然ガスのほか、新たな航路をもたらす。ロシアとの協力を通じ、中国は北極海の輸送に成功し、北極航路を切り拓いた。航路を短くすることで、将来的にどれほど多くのコストを削減できるのだろうか。
「氷上シルクロード」とは、北極圏を通過し、北米?9?9東アジア?9?9西欧という3大経済センターを結ぶ航路のことだ。ヤマルLNGの建設に使われるモジュールと部品の6割が、ベーリング海峡を通過し北極の北東航路を通じ輸送される。この輸送にかかる時間は平均16日ほどで、スエズ運河を通過するより20日弱短縮されている。
データによると、北極の北東航路が正式に開通すれば、中国沿岸部から北米東海岸までの航行距離は、パナマ運河を通過する従来の航路より2000-3500カイリ短縮される。上海以北の港湾から欧州西部、北海、バルト海などの港湾に向かう場合、従来の航路より25-55%短縮される。毎年533-1274億ドルの国際貿易海運コストを削減できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月11日