今年海外で起債した中国企業のタイプを見ると、長期で大規模に起債する中央企業のほかに、不動産企業や地方政府の投資会社が存在感を示している。Windの統計によると、今年の不動産企業による海外での起債件数は74件に上った。発行額は366.58億米ドルを越え、引き続き過去最高を更新、過去2年の発行額の合計を99.4%以上上回った。うち、11月の不動産企業による海外での起債計画は9件、起債規模は35.5億米ドルと、下半期最大の規模となった。
謝桐氏によると、今年のアジアの債券市場で中国企業が発行した債券の占める割合は65%に上る。この割合は来年、72%に拡大する見通しだという。「発行者の立場から言えば、基準金利は来年も発行者に非常に有利な水準を維持する見通しだ。FRBの利上げは来年も続く見通しであるため、起債時期が早いほど発行者に有利だ」としている。また、多くの不動産企業は海外で既発債を抱えており、償還期限が来れば連続して発行する必要があるという。