アジアインフラ投資銀行(AIIB)が本日、設立2周年を迎えた。AIIBはこの2年間で、どのような成績を収めたのだろうか。発展・投資・運営状況はどのようになっているのだろうか。これらの問題をめぐり、中国新聞網はAIIBを取材し、独自の情報を入手した。
投資・運営状況は?
――42億ドルを融資
加盟国の拡大のほか、投資・運営も着実に展開されている。AIIBの責任者によると、正式な開業・運営開始から、すでに12の加盟国の24件のインフラ投資プロジェクトを展開しており、投資額は42億ドルに達している。また200億ドル以上の公共・民間部門の資金を動かしている。
具体的な投資先は?
――スラム街や地下鉄を網羅
責任者によると、この24件のプロジェクトは、エネルギー、交通、都市インフラなどの分野が中心となっている。これらのプロジェクトはアジア及び周辺の発展途上国に位置し、財務的に持続可能で、環境に優しく、社会的・経済的効果が高く、現地人から好評を博している。
AIIBの公式サイトによると、24件のプロジェクトはフィリピン、インド、パキスタン、ミャンマー、インドネシアなどに分布している。内容はスラム外の改築、洪水防止、天然ガスインフラ整備、高速道路・農村道路、ブロードバンド、電力システム、地下鉄建設などにまたがる。
共同融資が中心的な理由は?
――協力とウィンウィン、世界銀行やアジア開発銀行と協力
AIIBによると、24件のプロジェクトのうち18件が、その他の多国籍開発銀行との共同融資になっている。
責任者によると、AIIBは開業以来、協力とウィンウィンの姿勢を維持しており、その他の多国籍開発銀行と実務的な協力を積極的に展開してきた。世界銀行、アジア開発銀行、欧州復興開発銀行、欧州投資銀行などと協力協定に署名した。AIIBなど5つの多国籍金融開発機関と中国財政部は今年5月、「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)建設の参与に関する協力覚書に署名した。
責任者によると、AIIBはこれら一連の協力の中で規範的かつ効率的なプロの精神を示し、共に発展する実務的な行動を示した。信頼できる協力パートナーという良きイメージを樹立し、多国籍開発銀行全体の力を拡大した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月25日