グローバル・バリューチェーン 中国が上位に躍進

グローバル・バリューチェーン 中国が上位に躍進。

タグ:中国 製造業 ハイテク

発信時間:2017-12-23 09:51:16 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

   中国が「世界の工場」のイメージを脱却し、グローバル・バリューチェーンのモデル転換・アップグレードの最前線に上り詰めた。世界知的所有権機関(WIPO)が11月20日に発表した『2017年世界知的所有権報告:グローバル・バリューチェーンの中の無形資本』(以下、報告)はこのように評価した。

 

 報告によると、中国の世界製造業のバリューチェーンにおける地位は近年高まり、中国企業はハイテク・高付加価値の上流メーカーになりつつある。

 

中国のイノベーション能力はWIPOに何度も認められている

 

 WIPOはコーヒー、ソーラーパネル、スマートフォンの3つの業界を分析し、報告を作成。世界で販売する完成品の価値の3分の1近くがブランド、設計、技術などの無形資本である。2000年から2014年の知的所有権などの無形資本が完成品の総価値に占める比率は平均30.4%で、2014年は5兆9000億ドルに達した。

 

 中国は報告の判断基準の3つの業界がいずれも良好な水準となっている。スマートフォンを例に挙げると、中国の華為(ファーウェイ)、中興通訊(ZTE)などは世界の企業のPCT国際出願件数でトップ3を長年維持し、市場シェアを高め、世界のハイエンドスマートフォンの主なメーカーに躍進した。

 

 WIPOのフランシス・グローリー幹事長は、「無形資本の保護ツールとして、知的所有権は世界経済において重要になり、企業が知的所有権の競争優位を維持する手段となった。グローバル・バリューチェーンにおける無形資本は企業の命運と利益を左右するようになっている。これは私たちが購入する商品の外観、感想、機能、全体的な魅力に隠れており、商品の市場での成功率を決定づけている」と話す。

 

 中国のイノベーション能力について、WIPOは以前発表した『2017年世界イノベーション指数報告』でも「中国のイノベーション能力は世界22位で、2年連続でトップ25にランクインした唯一の中所得国」と言及している。

 

 国家知的財産権局の賀化副局長は、「中国製造は簡単な加工・組立ではなくなり、多くの高価値の知的所有権を有する中国製造が出てきた。近年、中国の年間特許申請件数、国内の特許所有件数は100万件を突破し、うち申請件数は6年連続で世界一になっている」と話した。


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